しなやかなこころで、

臨床心理士Hecoのひとりごと

メンタルヘルス・マネジメント検定勉強ログ②

お疲れさまです!

 

twitterで試験仲間が見つかりました!

 

嬉しい限りです。

 

受検する皆様、ともに頑張りましょう(*^_^*)

 

前回の勉強ログはこちらです↓。

 

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7.ワークライフバランス

・仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章

「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」

 ⇒推進のための行動指針 ①経済的自立が可能な社会、②豊かな生活のための時間が確保できる社会、③多様な生き方・生き方が選択できる社会

 

8.管理監督者の役割

〇職場環境の把握と改善(労働時間、作業環境、人間関係、組織、文化など)

〇従業員への相談対応

 ⇒ストレスの早期把握

 ⇒コミュニケーション(言語だけでなく表情や態度などの非言語的情報が特に重要

・ストレスは個人差が大きいことを理解する

管理監督者だけでどうにかしようとするのではなく、事業場内外の産業保健スタッフと連携する

 

〇労働時間の管理について

長時間労働メンタルヘルス不調の原因になる

睡眠不足は脳血管疾患、虚血性心疾患などの心血管系への影響

↑過重労働と関連付けられる(時間外行動の多寡で発症との関連が疑われる)

労働時間の延長は月45時間、年360時間までの限度が定められている労働基準法

〇幅広い知識…人事労務、組織論、ストレスマネジメント、リーダーシップなど

 

9.精神的緊張

・2011年12月に「心理的負荷による精神障害の認定基準について」が策定された

・①仕事の要求度が高い、②仕事のコントロールが低い、③周囲のサポートが低い状態が組み合わさり、精神的緊張が高くなる

 ⇒特に循環器系疾患の疾病休業者は②の影響、心血管疾患による死亡・羅患率が高いのは③

 

 

 

10.ストレスの基礎知識

・ストレッサー…個人にとって負担となるようなできごとや周囲からの要請

・ストレス反応…ストレッサーによって引き起こされる心理的反応、身体的反応、行動面の反応のこと

心理的反応…不安、緊張、怒り、興奮、混乱、抑うつ、無気力など

②身体的反応…動機、冷や汗、胃痛、震え、疲労感、食欲低下、不眠など

③行動面の反応…回避、逃避、遅刻、欠勤、ミス、けんか、飲酒、喫煙、やけ食いなど

 

〇職場におけるストレス要因

1.仕事の質や量の変化

2.役割・地位の変化

3.失敗や過重な責任の発生

4.事故や災害の発生

5.対人関係の問題

6.その他(交代制勤務、仕事への適性、雰囲気、コミュニケーション、賃金の低さなど)

 

〇ストレス関連疾患

ストレス反応が強くなったとき現れる

⇒うつ、高血圧、胃・十二指腸潰瘍、冠動脈疾患など

 

11.産業ストレスの基礎知識

〇職業性ストレスモデル

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National Institute for Occupational Safety and Health (米国立労働安全衛生研究所)

ざっくり言うと、①仕事上のストレッサー⇒②ストレス反応⇒③健康障害

 

〇職場以外のストレッサー

・家族や家庭、地域など

・個人要因…年齢や性別、性格や行動パターン、自己評価など

緩衝要因…社会的支援のことで、要するに周りの人のサポート

 

〇年齢層によってもストレス要因は異なる

・新入社員や若年…仕事の適性、人間関係、給与や処遇、自立、交際

メンタルヘルス不調、転職や退職

・壮年労働者…責任、業務の負担増、家庭の役割の担い手

メンタルヘルス不調、自殺率高

・中高年労働者や管理職…指導的立場、業績への要求、心身の機能の衰え、家庭内役割のストレス増(子どもの進路、親の介護問題)

メンタルヘルス不調、自殺率高

・高年齢労働者…定年後の再雇用や定年延長、給与や処遇に対する不満、心身の衰え、持病、親の介護や親族の死

⇒無力感・無気力感、抑うつ状態、自分自身の健康管理が重要

 

12.メンタルヘルスの基礎知識

・定義…心身症精神疾患、行動障害などの心の不健康状態の総称(労働者の心の健康の保持増進のための指針より)

 

うつ病

・人口の1~3%に見られる。生涯有病率は7%前後。特別なものではない。

元々社会適応のよかった人に起こる傾向がある。

・脳の生理学的・機能的な不調

・主な症状として、憂うつ、不安、倦怠感、無気力、睡眠障害、食欲低下、頭痛、性欲減退、疲労感、集中力の低下、外に出られない、人と話せない、気分の落ち込み、つまらないと感じる、など

・上記の症状などが2週間以上持続している場合、うつ病が疑われる

・はじめは身体症状のみが自覚されやすいため、身体の病気と考えられる傾向がある

 

〇治療や対応

・①休養、②薬物療法、③心理療法の順に治療が進む

・療養中…休養と服薬、業務からの解放、たいていの場合数か月間は自宅療養が必要

・復職後…最低6か月程度は通院・服薬を継続する。上司からの支援により、ストレスを少しでも緩和する工夫が必要