しなやかなこころで、

臨床心理士Hecoのひとりごと

メンタルヘルス・マネジメント検定勉強ログ③

お疲れさまです。

 

順調に進めております。

 

まだまだ先は長い(笑)

 

でも普段の業務にも役立つ勉強なのでモチベは高いです(*^^)v

 

前回の勉強ログはこちらです↓。

 

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13.精神疾患

躁うつ病双極性障害

うつ状態躁状態の2つの病態が認められる。人口の0.5%。

躁状態…活動性が高い。抑制や配慮に欠ける。よくしゃべる。発言内容も非現実的。

双極性障害の種類 

 ①Ⅰ型…入院治療が必要

 ②Ⅱ型…入院までは至らない軽躁を伴う

 

統合失調症

・生涯有病率は0.55%とされ、10代後半~30代前半の若年者に発症しやすい。

・陽性症状…幻覚(幻聴・幻視)、妄想、現実と非現実の区別がつかない支離滅裂な思考など

陰性症状…コミュニケーション障害、意欲・自発性の欠如、ひきこもり傾向など

・治療は薬物療法が基本。陰性症状に対しては薬物の効果が表れにくい。陽性症状が安定しても、陰性症状後遺障害として残りやすいため、仕事につきながらの療養は難しい。

 

アルコール依存症

・精神依存…毎日飲まずにいられなくなる

・身体依存…アルコールが切れると手が震える(振戦)、冷や汗が出る、いらいらする、眠れなくなるなどの症状が出る。

・発症例

機会飲酒⇒習慣飲酒⇒飲みすぎて前日のことが思い出せなくなる(ブラックアウト)

 

パニック障害

・動悸、めまい、息苦しさ、非現実感などの、突然起こる不安発作が繰り返されるもの

・身体検査では呼吸器系や循環器系などに明らかな異常が認められない

・電車に乗ったり、人の多い場所に外出することが困難になる(外出恐怖、広場恐怖)

・予期不安…発作がまた起こることへの不安

・治療…薬物療法など。病気の経過は比較的良好。経過が良好でも1年程度は服薬を継続することが必要とされる。

 

適応障害

・症状の契機に明らかなストレッサーがある

・症状は、不安、憂うつな気分、行為の障害(無断欠勤、けんか、無謀運転など)が現れ、仕事や日常生活に支障を来す。

・契機となったストレッサーや、ストレス状態が解消すれば症状は比較的速やかに消失する。

 

 

 

睡眠障害

不眠症…週に3回以上眠れない状態が、1か月以上にわたって継続する。それによって、本人が苦痛を感じたり、社会的活動に影響が出ている。

入眠障害…眠ろうとしても30分~1時間以上寝付けず、苦痛が生じる

中途覚醒…入眠したのちに何度も目が覚めてしまう

早朝覚醒…通常の起床より2時間以上前に覚醒し、その後入眠できない

・熟眠障害…深く眠った感じが得られない

②過眠症…日中に我慢できない眠気が襲い、通常では考えられない状況下で発作的に眠ってしまう。代表的なものとして、ナルコレプシー

③概日リズム睡眠障害…個人の睡眠覚醒リズムと、社会生活時間帯との大きなずれで生じる。睡眠相後退症候群など(明け方にならないと眠れない)

④睡眠関連呼吸障害…睡眠時無呼吸症候群など

 

発達障害

注意欠陥多動性障害ADHD)…不注意、多動性、衝動性等の問題を抱える

⇒集中力や落ち着きのなさ、きれやすい、衝動コントロールができない、ケアレスミスの多さなどにつながりやすい

自閉症スペクトラム障害ASD)…想像力の欠如やコミュニケーションの障害、対人交渉における質的な問題を抱える

⇒同僚や上司と良好な人間関係を築けない、周囲の人の気持ちが分からない、会話が一方的になる、予定された業務が変更になるとパニックになる、などの問題が起こりやすい

 

 

14.心身症

 〇心身症とは

・高血圧・糖尿病などに代表される身体疾患のうち、その発祥や症状変化と心理社会的要因(ストレス)との間に明らかな対応が認められるもの。

・器質的障害と機能的障害が認められる身体疾患の病態でありながら、要因として『心理社会的因子』があげられるため、業務に関連したストレスが重要となる

・≠こころの病

 

心身症の種類

過敏性腸症候群…腹痛を伴う下痢や便秘などの症状が出現する大腸の疾患。腹痛の他にも、食欲不振、嘔吐、頭痛、めまい、不眠などの症状が現れる場合もある。

・下痢型…大腸全体が微細に痙攣している状態

・便秘型…肛門に近い部位が強く収縮し、便の通貨を妨げている状態

・不安定型…下痢型と便秘型の交替型

 

②緊張型頭痛…頭を締め付けられているような頭痛で、脈打つのではなく、連続性の痛みが特徴。片頭痛に見られるような吐き気はない。

 

摂食障害…食事や体重に常軌を逸したこだわりを示す。痩せたいという強い願望や、太ることに対する恐怖心が特徴的。

・思春期から青年期の女性に多く見られる。

神経性食欲不振症(拒食症)…食事を摂らなかったり、食べたものを吐いたり、下剤を乱用したりする。活動性は高い。

神経性大食症(過食症…大量の食べ物を一気に食べ、直後には吐いたり、下剤を乱用することで体重増加を防ごうとする。過食や嘔吐後は自己嫌悪に陥り、気分がひどく落ち込むことも。

・「食べる、食べない」という行動の問題ではなく、その背景にある問題を探索することが解決には必要。

 

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