臨床心理士の年収って結局多いの?少ないの?
こんにちは~
小指の傷はほとんど治ってきました。
もうすぐ抜糸です。
抜糸、痛いんですかね…
はい!今日のテーマは、ずばり収入についてです。
よく「臨床心理士は薄給だ」「食えない」「そもそも仕事がない」と言われていますが、実際のところどうなのか…
結論から言います!
ピンキリです(笑)
いや、そらそうやろ、って思うかもしれないけど、他の職よりもはるかにピンキリレベルが高いんです。
ピンキリレベルってなんやねん、って感じですが。
介護士ならこのくらい、看護師ならこのこのくらい、教師ならこのくらい、医者ならこのくらい、とどの専門職もある程度は収入の幅が予測できますよね。
でも、臨床心理士は本当に、人によって全然違うんです。
それはどうしてか。
そこら辺をお答えしていきたいと思います!
仕事がない?
ネット上などでは臨床心理士は『仕事がない』とさんざん言われています。
ただ、この言葉は、実は正確ではありません。
正確には『常勤職の求人がない』です。
正社員として毎月基本給や手当をもらい、会社にもよるけど賞与があり、毎年少しずつでも昇給がある、そんな会社に勤めている臨床心理士は全体の1~2割と言われています。
常勤で働いている臨床心理士は、会社にもよりますが年収350~400万程度からスタート、といったところでしょうか。
ただし!臨床心理士資格を取るには大学院を出ていなければいけないことは以前にも記事にしました!↓
つまり、大学院に行っている分の2年間は出遅れてのスタートになるわけです。
収入を語る上でこの2年間は無視できないと思います。
この2年間を『必要な経験』として見てくれる会社ならいいのですが、会社によっては『新卒』として扱われます。(うちもそうです)
これには絶望しました…
臨床心理士資格を持っている人を対象として求人を出しているのに、最終学歴は『大学卒から』なんです。
大学院に行っていない臨床心理士なんて今やほとんど存在しないのに…
とまぁ、そんなわけで収入的にも時間的にも一般的な就職ルートからはだいぶ出遅れます。
大学院に行くにも費用がかかりますしね…
常勤の仕事は、総合病院や精神科単科病院の心理士、公務員心理職、福祉施設の指導員や相談員、企業の産業カウンセラーや人事部、EAP*1担当のカウンセラーなどですかね。
私感ですが、企業などに勤めると仕事量が多くなり、残業が多くなるイメージがあります。
ただ、残業手当の分給料は高い傾向にある印象です。
非常勤のお仕事
常勤の求人が少ない反面、非常勤のお仕事は、意外とたくさんあります。
有名なところでいうと、スクールカウンセラーも非常勤の心理職ですね。
その他、クリニックや総合病院の心理士、教育委員会の教育相談員、公的機関の発達相談員、福祉施設の指導員など。
中堅以上になると講演や研修で臨時的な収入を得ている人も一定数居ると思います。
大学の非常勤講師などされている方もいますね。
最近では療育*2などの施設が増えていて、そういう施設での発達心理相談員のような仕事が常勤、非常勤ともに増えているような気がします。
時給ですが、スクールカウンセラーなら5000円強、教育相談員なら3000円前後、病院やクリニックの非常勤心理職は1000~1500円程度、福祉施設に至っては1000円を下回るところもあります。
療育は常勤なら月給20万前後、非常勤なら時給1000~1500円といったところですかね…
これを多いとするか少ないとするかは人それぞれですが、大学院まで出て、それなりに専門性を身に付けても、この程度です。
学生の家庭教師のアルバイトの方が時給が高いということもあり得ますね…
非常勤の年収
年収は上記のような仕事を週に何日、何時間するかによって全然違ってきます。
時給の安いところを1つだけしている人なら当然年収もそれなりでしょうし、スクールカウンセラーを何校か掛け持ちしている人は350万~だったりします。
自分の休みを削って週6日、7日働けばその分年収は増えます…
結論
やはり高いとは言えないですね(笑)
ただ、そんな絶望的なくらい低いか、と言われたらそんなことはないと思います。
自分が何を選択するかで、大きく変わってくる職だと思います。
常勤職に就けば平均程度は稼げますし、主婦業の傍ら非常勤の仕事をするという選択をしている方も多いと思います。
そもそも臨床心理士資格を持っている方の75%は女性なので、非常勤を敢えて選択しているということもあるかなーと思います。
いろんな分野を経験してみたいから、という理由で非常勤掛け持ちをしている方もいらっしゃいますし。
もしこれから臨床心理士を目指すという人はネットで検索したら出てくる『年収200万~300万がほとんど!』みたいなパワーワードに踊らされないようにしましょう!!