しなやかなこころで、

臨床心理士Hecoのひとりごと

メンタルヘルス・マネジメント検定勉強ログ⑤

お疲れさまです。

 

先週の土日は、珍しく2日とも外出しました、Hecoです。

 

週に1日は家でゆっくりごろごろしたいものですね~

 

さて、メンタルヘルスケア・マネジメント検定の勉強ログです。

 

前回のログはこちらです↓。主に職場環境の評価や改善方法についてまとめた記事ですね(^O^) 

www.cpheco.xyz

 

21.ストレス反応

〇ストレス反応の3段階

 ①警告反応期…ストレス要因が加えられた直後の時期

⇒ショック相を経て抵抗力が高まる抗ショック相に移行

 ②抵抗期…ストレス要因に対し活動性を高め、バランスを保っている状態

⇒ある程度の安定感がある、長期間にわたると適応エネルギーが欠乏する

 ③疲憊期…再び抵抗力が低下した状態、ストレス反応が現れる

 

〇ストレス反応の種類

 ①心理面の反応…明確な形で表れにくい

 ②身体面の反応…「具合の悪さ」として体感

 ③行動面の反応…仕事ぶりに影響が出ることが多い

 

22.ストレスへの対処

コーピング…ストレッサーを取り除いたり、ストレス反応の発生を抑える効果のある行動

・問題焦点型コーピング…ストレッサーを取り除く

・情動焦点型コーピング…怒りや不安などの情緒不安定を低減させる

 

〇コーピングスキルの指導

①関心がない段階

⇒適切なコーピングについての利点を伝える、練習機会を作る

②関心はあるが、実行しようとしない段階

⇒傾聴により、動機づけを高める、よい影響を理解させる、他者の例を伝える

③実際にはじめた段階

⇒実行をさらに強化、知識に誤りがあれば修正、環境調整

④継続的にストレス低減に努めている段階

⇒前の状態に戻らないように予防する

 

〇ソーシャルサポートの重要性

・ストレス低減や予防に効果的

4つのサポート…情緒的サポート、情報的サポート、道具的サポート、評価的サポート

・むやみに与えても効果は薄い。個人の適性に合わせて適切なサポートを提供する

 

23.プライバシーへの配慮

健康情報は個人情報の中でも特にデリケート

⇒慎重に取り扱う必要がある

守秘義務について…事業場内外産業保健スタッフにもある。医師や看護師、保健師は罰則規定もある。罰則規定がない人も、民法により損害賠償責任を追及される場合もある

個人情報保護法…2015年改正、2017年施行

⇒①個人情報取扱事業者の定義を定めた

 ②個人情報取扱事業者の義務を定めた(罰則付き)

 ③要配慮個人情報の規定

・医療、金融、情報通信の3分野は、特に高いレベルでの個人情報の保護が求められる

・非医療職の上司や同僚に健康情報を提供する際の注意点

⇒①本人の同意を得る(同意が得られない場合、必要最小限の情報を必要最小限の関係者に提供する)

 ②情報を加工する

 ③情報により本人に不利益が生じないようにする

 

24.管理監督者自身のメンタルヘルスケア

・自己も相手も大切にした自己表現(アサーション)をする

⇒気持ちや考えを率直に表現する、自分にも相手にもわかる事実を伝える、自分の要求や希望を具体的に表現する、非言語表現も活用するなど

・リラクセーション…自律訓練法や呼吸法、漸進的筋弛緩法など

・相談…上司や同僚、産業保健スタッフや事業場外資源など

 

25.コミュニケーション

・人間関係の悩みの大半はコミュニケーションがうまくいっていないこと

・コミュニケーションの3つの要素と阻害される要因

 ①送り手…的確に発信できていない

 ②媒体…コミュニケーションの機会が得られない

 ③受け手…正確に受信できていない

・コミュニケーションの2つの側面

 ①道具的コミュニケーション…スムーズな業務遂行なために用いる(「〇〇して」)

 ②自己充足的コミュニケーション…特に何か要求するわけではない、「話す」ことで満足(挨拶など)、人間関係の形成・維持向上・緊張解消などの効果がある

⇒コミュニケーションは必ずどちらかの側面を持っている

 

〇コミュニケーションスキル

・アサーティブな自己表現をする

・傾聴

マイクロ技法の「基本的かかわり技法」

 ①かかわり行動(視線の位置・言語追跡・身体言語・声の質)

 ②質問技法(開かれた質問・閉ざされた質問)

 ③クライエント観察技法

 ④はげまし、いいかえ、要約

 ⑤感情の反映

 

 

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