しなやかなこころで、

臨床心理士Hecoのひとりごと

悩み事は吐き出してすっきりしよう【カタルシス効果】

こんばんは~。

 

この前読者数が急に増えたんですけど、思い当たるふしがまったくなくて、??ってなってたんですけど、何の気なしに購読中のブログ欄を見てたらその答えがありました!

 

はてなブログの『こんなブログもあります』のところに自分の名前とブログタイトルが出てたんです!!

 

こんな弱小ブログに貴重なスペースを割いてもらって申し訳ない&ありがたい(*^_^*)

 

新しく読者になった皆さん、末永くよろしくお願いします\(^o^)/

 

 

今日はカタルシス効果というものについてご紹介します!

 

誰かに悩み事を話してすっきりする感覚、あれのことですね!

 

まぁ、このように、みなさん知っているであろうことにわざわざ心理学的に難しい名前がついているだけの概念ですので(笑)、さらっといきたいと思います!

 

 

カタルシス効果

 

演劇用語、哲学やら医学、心理学、最近では恋愛のコツとしても(?!)、などなど幅広く使われている言葉です。

 

心理学では浄化作用とも言います。

 

元々の語源はWikiさんによると、

 

 

悲劇が観客の心に怖れ(ポボス)と憐れみ(エレオス)の感情を呼び起こすことで精神を浄化する効果

 

とされています。

 

なんのこっちゃですよね。

 

この定義はかの有名な哲学者アリストテレスさんが、演劇用語としてカタルシスを使った時のものです。

 

悲しいもの(ここでは悲劇)を観て、自分も悲しい感情になり、その感情をきちんと吐き出すことで精神が浄化される、という意味で使っていたようですね。

 

この定義のように、浄化、排泄、燻蒸*1など、要するに『不浄、悪いものを吐き出すこと』の意味で使われている印象です。

 

溜まっているものを出してきれいにするってことです。

 

そして、心理学においては『不安や緊張などの原因となっている欲求や感情や衝動などの心の動きを、言語や行為を通じて解放させること』という意味で使われます。

 

つまり、『誰かにもやもやなど溜まっていることを聞いてもらい、吐き出してすっきりする感覚(快を感じる)』ですね。

 

悩み事を打ち明けてすっきりする感覚を思えば、結構理解しやすいと思います。

 

あるいは、つらい時にはおもいっきり泣く、という行為もカタルシスと言えます。

 

つらい気分の時に、泣ける映画を観て泣こうとする行為もアリストテレスの例の通り、カタルシスと言えそうです。

 

 

 

まとめ

 

つらい思いや悩み事が抱えている人、うまく言えないもやもやが溜まっている人、たくさんいると思います。

 

また、そういう思いを人に吐き出せない人、また「人に話したところで…」と諦めてしまう人も多いと思います。

 

でも、話して楽になる、泣いて楽になる、聞いてもらってすっきりする、ということは心理学的にも十分にありえることなんです。

 

 

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思い、思われ、ふり、ふられ(別冊マーガレット)』より

 

それが、実際の解決に結びつかなくてもです。

 

なので、ひとりで抱えずに誰かに打ち明けてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

*1:主に害虫駆除や防カビ・殺菌の目的で、気体の薬剤を対象に浸透させる方法